- 一般社団法人西尾青年会議所
- 理事長所信

【はじめに】
明るい豊かな社会の実現。
私たちはその壮大な理念の実現のために地域にある課題を見つけ地域がより良くなるための運動を起こす必要がある。
だが一方で地域のための活動をするまえに、自分たちが地域に運動発信する立場としてどう在るべきなのかを今一度考えたい。
まずは自分自身が持続的に活き活きと活動できる状態でなければならない。
それはつまり、運動を起こす我々青年会議所メンバーが日々の活動のなかで「自分自身と周りが豊かである」ということも真剣に考えるべきである。
さらに、活動の原点として我々自身が楽しむことを忘れてはならない。
そのうえで青年会議所メンバーが地域のために多くのことにチャレンジでき、同時に失敗もでき、泣き笑いできる場所がこの西尾青年会議所。
これまで同様、地域に貢献することに向き合い、会員同士が切磋琢磨しながら、経済人として成長できる機会を得るべきである。そして希望や失望も、歓喜も後悔も実感することで人として成長できる場所であるべきだ。
すべての経験が自分のもっている可能性を広げると前向きに捉え、かけがえのない経験を楽しむ。
そして最後には多くの人が笑える状況をつくっていこう。
私たちが運動を発信する立場として活き活きと活動ができたときに地域に少しずつ運動が伝わっていくはずだ。
「より良い会議運営、より強い地域との連携を」
青年会議所とは、青年が会議によってあらゆる物事を決めていく所である。
各種議案の精査や理事会の設営にいたってはまさにこの組織の会議全般を支える土台である。
組織のために堅実に運営する必要がある。
DX化推進により無駄な作業をデジタル化に頼って行うことで作業効率化を図ることができる。
しかし青年会議所に所属する以上、あらゆることから学びを得る機会を失ってはいけない。
無駄を省きながら、従来通りの地味で周りくどいやり方から新たな学びを拾うことも時には大切である。
そんな周りくどいことこそに学びや気づきが落ちている。
なんのためにやるのか、どのようにやるのか。
目的をもって資料やルールと向き合うことが大切である。
そして会議で決定したことを西尾青年会議所が主体となり運動を広く波及していくために、行政や各種諸団体や関わる人たちに対し西尾青年会議所が発信する内容に理解をしていただき協力を得る機会が必要である。
「メンバーのため、組織のため」
西尾青年会議所は西尾市内だけで活動をしているわけではなく、様々な地域で行われる各種会議や各種大会への参加で学びを得る機会がある。
そのための先回りした準備、参加しやすいための設営、それらをしっかりと行う担い手がいることで所属するメンバーが安全安心円滑に各種会議や各種大会に参加ができる。
日本青年会議所、愛知ブロック協議会と連携しながら西尾青年会議所メンバーがスムーズに参加できるように準備をしていく必要がある。
さらに西尾青年会議所の活動内容をわかりやすく地域に伝える役割も必要とされている。
青年会議所活動において目に見える地域との関わり合いを通して知っていただくことで運動の波及に繋がる。
もっと地域に対して大きく広く運動発信をしていくにはPRは欠かせない。
広報とは、宣伝である。宣伝とは良いものを伝えること。
西尾青年会議所という商品を伝えるだけではなく手にとってみたくなる魅せ方の工夫も大切である。
魅せ方を工夫し、地域に対してわかりやすく魅力のある運動発信を行う必要がある。
「地域を明るく、西尾を明るく」
地域が活性化し市民が活き活きと暮らせるために西尾市行政や各種地域団体は様々な取り組みをしている。
そんななか近年も駅周辺などで興味を惹く取り組みが周期的に実施される動きがある。
西尾青年会議所の活動は西尾市において、あらゆる角度からの意識変革を起こすために運動発信を毎年行い、69年にも渡り地域とつながってきました。
先輩諸兄姉の活躍による賜物もあり行政諸団体からの認知は高い。
しかし一般の地域の人たちからの認知は高くないのが現状だ。果たして地域の人々からは必要とされているのか。
西尾青年会議所の価値とは。
来年、70周年の節目を迎える組織として今まで以上に地域から愛されていく組織になるためには地域の人々をJCの力で前向きな明るい気持ちになっていただくことが必要だと考える。
次に、地域の人々へそれによるインパクト、印象を残し希望をもっていただくことが必要だ。
子どもも親世代も、ご年配の方まで多くの人に話題となり西尾青年会議所の行う事業に、より多くの人々に触れていただくことこそが組織の発展に欠かせない。
「西尾青年会議所を初めて知りました」一人でも多くの市民からそんな声があがるようなものを。
今まで以上に所属するメンバーの顔が幅広く市民の方々に見える団体になることで市民の方々への認知度が上がり組織力向上に繋がる。
地域に住む人たちから「また西尾青年会議所の事業を楽しみにしているね」と言わせるような特別な一日を届けたい。
「この地域をつくっていく若者たちへ」
日本は国民一人ひとりが主権者として国をつくっている国民国家である。
それは都市のみならず日本全国の地方においても同様だ。西尾市をつくっているのは西尾市民一人ひとり。
その市民の声を反映し選挙で選ばれた人たちが市政を行い、私たち市民は地域活動に参加したり経済活動をすることでまちをつくっている。
昨今の課題として、主に若年層の人が住み暮らす地域や自国に対しての関心の低さが課題として取り上げられる。
例えば選挙における年代別投票率をみると若年層の投票率が低く諸外国に比べ日本の若者の政治参画意識が低くなっている。
前向きに捉えれば日本という国が平和であることを意味しているともいえるが、一方で子どもや学生時代に自分たちの住み暮らす地域に対して興味をもち魅力を考え愛着をもつことは、将来的にこの地域をつくっていく担い手を増やすことに繋がると考える。
自分たちが住み暮らすこの町に興味をもち、自分たちが育った町がこうなれば良いなという希望を描けること。
ひいてはその若者、子どもたちが社会に出るときにこの愛着のある町で住み続けたい、働きたい、と思えることが住み続けられるまちづくりにおいて大切なことだ。
「経済人として進歩するために」
生成 AI の誕生により最先端技術が導入されていき、企業の生産性と収益性は向上していく。
しかしその収益は、多くの労働者には分配されず、むしろこれらの技術で代替できる仕事に就いていた労働者は仕事を奪われ、結果として賃上げどころか、深刻な失業に直面することになる。
今、目の当たりにしている人工知能による社会の変化は第4次産業革命と言われている。
近年、急速な人工知能の進歩により多くの分野において技術革新が起こり、便利で効率的な社会へと変化している。
それと同時に各分野において人間のもつ能力を圧倒しはじめ人から人工知能に役割が置き換わりを見せている。
今後これまで以上に加速度的に人間の仕事から人工知能に置き換わっていくなかでわたしたちが実社会で活躍するために必要とされる能力とはなにか。
ビジネスや実社会において先を見通しあらゆる視点で分析をし、我々が磨いていかなければならない知識や教養とは。
この地域で経済活動する我々が率先してそれらを学び活かすことが地域経済に良い影響を与えることとなる。
「入会1年目、足並みを揃えて」
西尾青年会議所へ入会しただけで何も行動しなければ成長はしない。
周りのメンバーと関わり合い、様々な機会を自ら掴みにいくことで自己成長できる。
そしてその機会は西尾青年会議所には準備されている。
入会1年目のメンバーがまずしっかりと青年会議所の基礎を学び、周りのメンバーと関わるだけではなく絆を育むために入会1年目のメンバーが足並みを揃える場所が必要である。
人との繋がりや支え合いをたくさん感じてもらい、その輪を広げること。
それこそが西尾青年会議所をこの先も活き活きとした活発な組織にするはずだ。
「メンバー全員による交流機会の創出」
近年、月に一度の例会出席率は会員全体の70%前後に留まっている。
出席義務のある例会だが出席率の数字は右肩下がりである。
メンバー間の仲が深まっていないから出席率が低いと一概には言えないが、西尾青年会議所が地域により強い事業展開をしていくためにはメンバー同士がまずは仲を深めること、そして共に力を合わせて事業をつくりあげていくための間柄を築くこと、そのためにも一人でも多くのメンバーが参加できる交流の機会を創出する必要がある。
LOM 内での会員交流の機会はこれまでもあったものの参加するメンバーが固定メンバーになってしまいがちであった。
より多くのメンバーで交流する機会を創出することで西尾青年会議所が今後もより活力ある組織になることに繋がる。
一人でも多くのメンバーが一人でも多くの仲間と接点をつくることができるようになることが強い組織をつくるために必要である。
「仲間を増やす」
西尾青年会議所はこれまで先輩方の努力のおかげで2012年度には会員数が最大150名を超える組織になりその後も県下2番手の会員数を誇るLOMであった。
しかし会員数はそれを境にじりじりと減り続け今では100名を切る現状がある。
昨今会員拡大に苦戦しているのは様々な理由がある。
近隣地域に住む若者が少なくなっていること。
ただこれだけではなく、価値観も多様化するなかでどのように地域と関わり合うか、どのように自己成長するか、などの選択肢はひと昔前に比べて増えている。
今後会員が少なくなればなるほど一人ひとりの学びも減ることで、組織としての力を失う。
運動発信の波及も小さく弱くなる。
今後会員を増やしていくためにはとにかく地域とのつながりの中から情報をキャッチアップし続ける必要がある。
そのうえで青年会議所という商品の魅力を改めて自分に落とし込み人に伝えられる人材になることが必要だ。
「地域の子どもたちに強い心を」
わんぱく相撲は青年会議所が生み出した歴史と伝統のある事業である。
西尾青年会議所においても過去6回、事業を開催してきている。
この事業を通して、地域の子供たちが喜びや辛さを生身の体で覚え忍耐力を鍛えることで子どもたちの成長を促してきた。
子どもが体をぶつけあうことで成長を促すとは古い考えに聞こえてしまうかもしれないが、本来わたしたち大人は昔から日常生活のあらゆることから痛みを体で覚えていくことで教訓を得てきたはずだ。
現在の子どもは安全面の考慮から公園の遊具の撤去などが進み、小さな危険から遠ざけられている。
痛みを体で覚える経験なく大人になっていくと自分の痛みを知らないばかりか他人の痛みも共感することができないまま成長していってしまう。
このわんぱく相撲は子どもたちにとって非常に貴重な機会であり、この経験が子どもたちに自信と勇気を与えることにつながるはずだ。
西尾青年会議所としてはこの事業を継続していく必要があると考える。
「70周年の節目に向けて」
西尾青年会議所が創立69年目を迎える2025年。これまで数多くの先輩
方がつくりあげていただいたこの歴史と伝統ある組織が来年2026年度で創立70周年の節目を迎える。
これまで地域への運動を展開させていただいた様々な方への感謝と今後のビジョンを伝えていく機会が2026年度に設けられる予定である。
節目の年が西尾青年会議所にとって万全のスタートを切るために本年度、それに向けた準備をしっかりとする必要がある。
【さいごに】
楽しく活動をしても良い。歯を食いしばる瞬間があっても良い。自分の成長のためでも他の誰かのためでも活動理由は人それぞれ。
その人その人が一生懸命に活動した結果、失敗も成功も経験しながら成長し、最後に笑えればいい。
LOMの主役は委員長、議長。二度と無いこの機会に小さくまとまらず、青年らしく思い切って活動すること。 最後に笑えればよい。
うまくいかなくても、最後に笑えるように。
うまくいったら、ずっと笑えるように。
地域との繋がりをもち運動発信していく西尾青年会議所メンバーが失敗を恐れずに前を向いて活き活きと活動をするべきだ。